海外競馬、レーティング

日本馬の海外遠征、レーティング、次走情報など

サウジカップデー2022 予想レーティングと感想

今年のサウジカップデーはメインのサウジカップこそ6着、8着に終わりましたが、GⅢの5レースは4勝、勝てなかったサウジダービーも2着、3着と日本馬がすばらしい結果を収めました。

情報が少ないためレーティングの予想が難しいですが、各レースの予想レーティングは以下の通りです。GⅡ昇格に必要なレースレーティングは110ですが、4着までの馬の今年の最高レーティングの平均を用いるので、今後のレーティング次第では各レースとも昇格の可能性がありそうです。カッコ内は主催者発表のプレレーティングですが、日本馬は直近1年間の最高レーティングに置き換えています。

■ネオムターフカップ
1着 113(121) オーソリティ
2着 110(109) カスパー   1 1/4
3着 105(112) エベイラ    1/2
4着 109(109) ハロヴィアン ハナ
レースレーティング 110.25

オーソリティとエベイラ以外はレーティングの低い馬が上位に来て、着差もそれほどなかったので、オーソリティのレーティングはジャパンカップの121より低くなりそうです。オーソリティはここでは格が違いましたね。唯一対抗できそうだったパイルドライヴァーは11着でした。

■1351ターフスプリント
1着 109(112) ソングライン
2着 112(112) カサクリード   クビ
3着 108(110) ハッピーロマンス クビ
4着 103(115) ラウダシオン   3 1/2
レースレーティング 110.00

2着のカサクリードのプレレーティング112を基準にすると、ソングラインのレーティングは昨年の富士ステークスと同じ109となります。

■レッドシーターフハンデキャップ
1着 117(112) ステイフーリッシュ
2着 116(116) ソニーボーイリストン 4 1/4
3着 109(114) シスカニー      1 3/4
4着 108(112) バロンサミディ    2
レースレーティング 112.50

ソニーボーイリストンを昨年の愛セントレジャー(GⅠ)と同じ116とすれば、ステイフーリッシュは117か116くらいになります。GⅢにしては高いレーティングですが、おととしの勝ち馬コールザウィンドは118でした。このレースのみハンデキャップレースなので、負担重量を加味したレーティングになります。

■サウジダービー
1着 111(111) パインハースト
2着 110(106) セキフウ    1/2
3着 109(105) コンシリエーレ 3/4
4着 107(107) アルナーダー   1
レースレーティング 109.25

パインハーストをプレレーティング通り111とすると、セキフウが110くらい、コンシリエーレが109くらいになります。おととしのフルフラットは110、ピンクカメハメハは107でした。唯一の米国馬パインハーストはGⅠ馬ですし、やはり強かったですね。逆に日本馬はこのレベルの馬にここまで善戦できるなら来年以降も楽しみです。

■リヤド・ダートスプリント
1着 117(108) ダンシングプリンス
2着 103(109) グッドエフォート 5 3/4
3着  90( 96 )  チェーンオブラブ  3 3/4
4着  93(112)  コパノキッキング  1/4
レースレーティング 103.25

着差が大きいため、2着以下のどの馬を基準馬にしてもダンシングプリンスのレーティングが120以上になります。ただ、昨年のドバイゴールデンシャヒーン(GⅠ)を3馬身1/4差で勝ったゼンデンも117止まりでしたし、日本のダート馬で118以上は稀なので、117と予想します。唯一の米国馬ジノービリが直前で回避したので、過去2年と同様、日本馬にとっては楽な相手でした。

■サウジカップ
1着 121(114) エンブレムロード
2着 120(115) カントリーグラマー  1/2
3着 117(120) ミッドナイトバーボン 1 1/2
4着 111(117) メイキングミラクルズ  3
レースレーティング 117.25

2着馬のプレレーティング115を基準にすると全体的に低すぎますし、3着馬の120を基準にすると全体的に高すぎます。2着のカントリーグラマーを120にするとちょうど良い水準かなと思います。過去2年と同様、日本馬は掲示板外でした。人気のミシュリフ、マンダルーンが惨敗し、人気薄の地元馬が1着、4着、ウルグアイの馬が5着と意外な結果となりました。昨年もグレイトスコットが3着でしたし、サウジアラビアの馬も侮れないですね。

オーソリティドバイシーマクラシック(GⅠ)へ、ラウダシオンとエントシャイデンはアルクオーツスプリント(GⅠ)へ、ステイフーリッシュはドバイゴールドカップ(GⅡ)へ、セキフウはUAEダービー(GⅡ)へ、コパノキッキングはドバイゴールデンシャヒーン(GⅠ)へ転戦予定です。

テーオーケインズは次は帝王賞、ソングラインはヴィクトリアマイルでしょうか。ダンシングプリンスはドバイゴールデンシャヒーンの招待を辞退するようです。

これだけ好結果だと来年以降も日本馬のサウジ遠征は活発になりそうです。さらにドバイ転戦組が活躍すれば、サウジからドバイのローテーションが定番になるでしょうね。