海外競馬、レーティング

日本馬の海外遠征、レーティング、次走情報など

高松宮記念2024 予想レーティング

マッドクールが重賞初制覇をGⅠの舞台で飾りました。予想レーティングは以下のとおりです。

1着 115(115) マッドクール
2着 110(110) ナムラクレア    アタマ
3着 107(115) ビクターザウィナー  3
4着 103(115) ウインカーネリアン  1 1/2
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングと歴代最高レーティングは以下の通りです。
2023年 116 ファストフォース
2022年 114 ナランフレグ
2021年 116 ダノンスマッシュ
2020年 111 モズスーパーフレア
2019年 114 ミスターメロディ
2018年 116 ファインニードル
2017年 116 セイウンコウセイ
2016年 117 ビッグアーサー
2015年 118 エアロヴェロシティ
2014年 117 コパノリチャード
2013年 119 ロードカナロア(歴代最高)

マッドクールは昨年のスプリンターズステークス2着の時と、ナムラクレアは昨年のシルクロードステークス1着の時と同じ数値としました。

3着以下のプレレーティングが高く、それを3馬身以上ちぎりましたし、マッドクールもナムラクレアも過去最高のパフォーマンスだと思うので、1ポンド上げたいですが、マッドクールを含め日本馬が香港で苦戦していることも考慮して、マッドクールはビクターザウィナーと同じ115、ナムラクレアは牝馬アローワンスを加算するとラッキーウィズユーの114と同じになる110としました。

マッドクールは香港のチェアマンズスプリントプライズに登録しています。相手は強いですがぜひ出走してリベンジしてほしいところです。

他にクイーンエリザベス2世カップにはプログノーシスと、ドバイターフに出走予定のマテンロウスカイ、チャンピオンズマイルにはエルトンバローズと、オーストラリアのドンカスターマイルに出走予定のオオバンブルマイが出走予定です。あとは香港が得意なヒシイグアスあたりにも出てほしいですね。

来週は大阪杯のほかドバイワールドカップデーが開催されます。ドバイシーマクラシックをはじめ各レースに豪華メンバーが出走するので非常に楽しみです。

ペプチドナイルのレーティングは115【フェブラリーステークス2024】

フェブラリーステークスの公式レーティングが以下の通り公表されました。
2024年2月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 115(107) ペプチドナイル
2着 112(117) ガイアフォース   1 1/4
3着 111(109) セキフウ      クビ
4着 111(111) タガノビューティー ハナ
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りで、過去最高は2006年カネヒキリ、2008年ヴァーミリアン、2010年エスポワールシチーの118です。
2023年 117 レモンポップ
2022年 117 カフェファラオ
2021年 115 カフェファラオ
2020年 117 モズアスコット
2019年 117 インティ
2018年 116 ノンコノユメ
2017年 116 ゴールドドリーム
2016年 117 モーニン
2015年 116 コパノリッキー
2014年 115 コパノリッキー

全馬予想通りでした。タガノビューティーがキーホースだと思われます。

かなりのハイペースで人気馬が総崩れになり、ペプチドナイルは重賞を勝ったことがない11番人気の馬で、2着以下も5番人気、13番人気、7番人気が入り、プレレーティングが低い馬や初ダートの馬が上位を占めたので、レーティングは低くなりました。

今週のサウジカップに有力馬を奪われたこともあり、レースレーティングが112.25と、GⅡへの降格の警告を受ける可能性のあるボーダーラインである112はわずかに上回るものの、G1としてはかなり低い数値となります。

昨年まではダートマイルの着差とレーティングの関係は、芝マイルと同じく1馬身=2ポンドでしたが、今回は3馬身で5ポンド、5馬身で7ポンドとなっており、1馬身=1.5ポンドくらいになっています。

東海ステークスでも同様ですが、芝のレースは今年も変更はなさそうで、ダートのみ今年から変更された可能性があります。

変更が行われたとすれば、ダートは着差がつきやすいことを考えると妥当な変更だと思います。過去に遡って変更はしないでしょうから、過去との整合性の問題はありますが、やむを得ないことではないでしょうか。

明日はいよいよサウジカップデーです。今年はサウジカップの馬券発売も行われます。昨年は日本馬が3勝、おととしは4勝しましたが、今年は何勝できるでしょうか。

フェブラリーステークス2024 予想レーティング

かなりのハイペースで人気馬が総崩れになり、人気薄の馬で決着しました。予想レーティングは以下の通りです。

1着 115(107) ペプチドナイル
2着 112(117) ガイアフォース   1 1/4
3着 111(109) セキフウ      クビ
4着 111(111) タガノビューティー ハナ
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りで、過去最高は2006年カネヒキリ、2008年ヴァーミリアン、2010年エスポワールシチーの118です。
2023年 117 レモンポップ
2022年 117 カフェファラオ
2021年 115 カフェファラオ
2020年 117 モズアスコット
2019年 117 インティ
2018年 116 ノンコノユメ
2017年 116 ゴールドドリーム
2016年 117 モーニン
2015年 116 コパノリッキー
2014年 115 コパノリッキー

超ハイペースで人気馬が総崩れになり、ペプチドナイルは重賞を勝ったことがない11番人気の馬で、2着以下も5番人気、13番人気、7番人気が入り、プレレーティングが低い馬や初ダートの馬が上位を占めたので、レーティングは低くなりそうです。

勝ち馬が114以下だったのは2005年のメイショウボーラーまで遡るので、115まではつくと予想し、タガノビューティーをキーホースとしました。

来週のサウジカップに有力馬を奪われたこともあり、予想通りだとレースレーティングが112.25と、GⅡへの降格の警告を受ける可能性のあるボーダーラインである112はわずかに上回るものの、G1としてはかなり低い数値となります。

今週はいよいよサウジカップデーです。今年はサウジカップの馬券発売も行われます。昨年は日本馬が3勝、おととしは4勝しましたが、今年は何勝できるでしょうか。

レースレーティングランキング2021-2023【世界のトップ100GⅠレース2023】

2024年1月23日に2023年の世界のトップ100GⅠレースが発表されましたので、3か年平均のレースレーティングランキングを更新しました。

改めてレースレーティングの概要について説明しますが、毎年1月にIFHA(国際競馬統括機関連盟)が、前年の「世界のトップ100GⅠレース」を公表しています。これは、世界のGⅠ(2歳限定を除く)のうち年間レースレーティングの上位100レースをランキングしたものです。

下記リンク先の「Racing」にある「Longines Rankings」に、2015年以降の「世界のトップ100GⅠ」や各馬のレーティングが掲載されています。
http://www.ifhaonline.org/

2016年分から、現在と同じ単年度の数値によるランキングになっていますが、2015年分までは直近3か年の平均値によるランキングでした。

年間レースレーティングは、4着までの馬のその年の最高レーティングの平均値です。レースのレベルの目安となり、格付け審査に用いられます。牝馬限定以外のレースで牝馬が4着までに入った場合には、4ポンドの牝馬アローワンスを加算します。

2021年から2023年の年間レースレーティングの3か年平均のトップ43は以下の通りです。

1位は凱旋門賞です。2022年と2023年は3位にとどまりましたが、2017年、2018年、2019年、2021年は1位で、少なくとも芝では世界一のレースと言っていいでしょう。賞金の低い欧州の中では1着賞金が約4.6億円と断トツです。

2位はブリーダーズカップクラシックです。2023年は20位タイと低調でしたが、2021年は2位、2022年は1位と、こちらはダートの世界一のレースと言っていいでしょう。1着賞金が約4.6億円と北米で最高賞金のレースです。

距離別に見ると、Lコラム(2101m~2700m)はトップ43のうち9レースしかありませんが、トップ10では6レースを占めています。凱旋門賞、「キングジョージ」、ドバイシーマクラシックジャパンカップ有馬記念宝塚記念ブリーダーズカップターフ日本ダービーコロネーションカップがトップ43にランクインしています。日本のレースが4つ、英国が2つ、アメリカ、フランス、UAEがそれぞれ1つとなっており、このカテゴリーの日本のレースの充実ぶりがわかります。

Iコラム(1900m~2100m)がトップ43のうち17レースと最多で、高い順にブリーダーズカップクラシック、愛チャンピオンステークス天皇賞(秋)チャンピオンステークスインターナショナルステークスエクリプスステークス仏ダービープリンスオブウェールズステークスコックスプレートケンタッキーダービー香港カップ大阪杯クイーンエリザベス2世カップドバイワールドカップトラヴァーズステークス皐月賞、香港ゴールドカップがランクインしています。英国のレースが4つ、アメリカ、日本、香港がそれぞれ3つ、オーストラリア、アイルランド、フランス、UAEがそれぞれ1つと広く各国で大レースが行われています。

Mコラム(1301m~1899m)はトップ43のうち14レースで、高い順にジャックルマロワ賞、ホイットニーステークス、メトロポリタンハンデキャップ、クイーンアンステークス香港マイルサセックスステークス、スチュワーズカップクイーンエリザベス2世ステークス安田記念ロッキンジステークスマイルチャンピオンシップムーランドロンシャン賞チャンピオンズマイルマカイビーディーヴァステークスがランクインしています。英国のレースが4つ、香港が3つ、アメリカ、フランス、日本がそれぞれ2つ、オーストラリアが1つとなっています。

Sコラム(1300m以下)はトップ43のうち3レースで、高い順にブラックキャビアライトニング、ヴィクトリアレーシングクラブステークス(ダーレーチャンピオンズスプリントまたはスプリントクラシック)、TJスミスステークスとオーストラリアの独壇場です。なお、芝の高額賞金レース世界一のジ・エベレストは、GⅠではないのでランクインしていませんが120.75で15位に相当し、オーストラリアで1位かつSコラムで1位に相当します。

Eコラム(2701m以上)は1つも入っていませんが、英国のゴールドカップとグッドウッドカップ、日本の天皇賞(春)菊花賞が上位です。

国別に見ると、トップ43のうち、英国が10レース、日本が9レース、アメリカと香港がそれぞれ6レース、オーストラリアが5レース、フランスが4レース、UAEが2レース、アイルランドが1レースとなっています。

日本のレースはジャパンカップが5位にランクインしました。2023年には126.75で世界一になりましたが、この数値は直近10年でも2022年のブリーダーズカップクラシックと並んで世界最高値です。

ジャパンカップに続くのが、天皇賞(秋)有馬記念宝塚記念で少し間が空いて、日本ダービー安田記念大阪杯マイルチャンピオンシップ皐月賞です。大阪杯は、近年ドバイや香港などの海外に向かう馬が多くなったため低くなっています。マイルは、長距離や中距離と比べると日本馬のレベルが高くないことから、レーティングが低めです。

3歳限定戦は仏ダービーケンタッキーダービー日本ダービートラヴァーズステークス皐月賞がランクインしています。仏ダービーは4年前まではそこまで高くありませんでしたが、直近3年は非常に高くなっています。

ダートはアメリカの5レースとドバイワールドカップしか入っていません。これはいくつか原因がありますが、アメリカの馬のレーティングが低めであることが最大の要因だと思います。

牝馬限定戦はランクインしていませんが、トップはブリーダーズカップフィリー&メアターフで僅差でこれに続くのがブリーダーズカップディスタフです。欧州の強い牝馬は牡馬混合戦にも出走しますし、牝馬限定GⅠがたくさんあるので、出走馬が分散してレースレーティングがそれほど高くなりませんが、アメリカのダート牝馬は、かなり強くてもブリーダーズカップクラシックに向かうのは稀で、ほとんどがディスタフを目標にするので、レベルが高くなります。フィリー&メアターフもアメリカの芝中長距離の牝馬のほとんどが目標にするレースであり、かつ欧州馬や日本馬が出てくるので、高いレーティングを獲得しています。

最後に2023年単年度のトピックもいくつか載せておきます。

ジャパンカップが2014年以来となる1位で、単年度のレースレーティングで表彰されるようになった2016年以降、日本のレースとして初の1位(これまでの最高は2020年のジャパンカップの3位)

・8位までに日本のレースが4つ

・世界のトップ100GⅠに入った日本のレースは15レースで、2020年の14レースを上回って過去最高

フェブラリーステークスは初のトップ100入り。日本のダートGⅠが3つともトップ100入りしたのも初めて

東京大賞典は2017年以来のトップ100入り

ヴィクトリアマイルが日本の牝馬限定レースとしては2020年の同レース以来2度目となるトップ100入り

・日本のクラシックはダービーと菊花賞の55位が最高。2018年以来の低い順位

・スプリントGⅠは3年連続でどちらもトップ100に入れず

世界の歴代最強馬ランキング【レーティング】

2013年に行われた「過去のレーティングの修正」を反映しないランキングを作成しました。反映したランキングは以下のリンクの通りですので、併せてご覧ください。

tsutomu24.hatenablog.com

現在の公式レーティングは、1977年にイギリス、フランス、アイルランドでの出走馬を対象としたインターナショナルクラシフィケーションが始まりで、1985年に西ドイツとイタリアが、1995年に北米が加入しました。

1996年から日本の国際競走に出走した日本馬も対象となり、2003年には国際競走に出走しなかった日本馬も対象となりました。また、2001年にはドバイが、2003年にはオーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポール南アフリカも加入しました。

2004年からはアジア・オセアニア地域を対象としたインターコンチネンタル・サラブレッド・クラシフィケーションと統合し、ワールドサラブレッドレースホースランキングとして発表されるようになりました。2012年には南米も加入し、2013年には現在と同じロンジンワールドベストレースホースランキングという名称になりました。

1977年は英愛仏の3か国だけで130ポンド以上の馬が18頭もいるなど、昔のレーティングは今より明らかに高いため、2013年には過去のレーティングを修正する動き(1977年は7ポンド、1978年は6ポンド、1979年は5ポンド、1980年~1981年は4ポンド、1982年~1986年は3ポンド、1987年は2ポンド、1988年~1991年は1ポンドの引き下げ、2004年は逆に1ポンドの引き上げ)がありました。しかし、現在は従来の数字が正しいものとなっているようなので、修正前の数値でランキングを作成しました。

前置きが長くなりましたが、歴代の競走馬の世界ランキングは以下の通りです。

1位 141
1986ダンシングブレーヴ(イギリス)

2位 140
1978アレッジド(アイルランド)
1981シャーガー(イギリス)
2012フランケル(イギリス)
2022フライトライン(アメリカ)

6位 138
1986エルグランセニョール(アイルランド)

7位 137
1979スリートロイカス(フランス)牝
1991ジェネラス(イギリス)
1997パントレセレブル(フランス)

10位 136
1979トロイ(イギリス)
1991スワーヴダンサー(フランス)
2009シーザスターズ(アイルランド)

13位 135
1977ブラッシンググルーム(フランス)
1977ザミンストレル(アイルランド)
1978、1979イルドブルボン(イギリス)
1984ティーノソ(イギリス)
1985スリップアンカー(イギリス)
1987リファレンスポイント(イギリス)
1992セントジョヴァイト(アイルランド)
1996シガー(アメリカ)
1999デイラミ(イギリス)
1999モンジュー(フランス)
2010ハービンジャー(イギリス)
2022バーイード(イギリス)
2023イクイノックス(日本)

26位 134
1977バルメリーノ(イギリス)※ニュージーランドから遠征
1977オレンジベイ(イギリス)
1982ゴールデンフリース(アイルランド)
1985ペトスキ(イギリス)
1986ベーリング(フランス)
1986シャーラスタニ(イギリス)
1987ムトト(イギリス)
1987トランポリノ(フランス)
1989オールドヴィック(イギリス)
1989ジルザル(イギリス)
1996エリシオ(フランス)
1997ピルサドスキー(イギリス)
1999エルコンドルパサー(日本)
2000ドバイミレニアム(イギリス)
2015アメリカンファラオ(アメリカ)
2016、2017アロゲート(アメリカ)

42位 133
1977バックスキン(フランス)
1977ジョンティオンブル(イギリス)
1977サガロ(フランス)
1979ルマルモ(フランス)
1982グリーンフォレスト(フランス)
1982アサート(アイルランド)
1982カラグロウ(イギリス)
1983シャリーフダンサー(イギリス)
1984、1985サガス(フランス)
1985レインボークエスト(イギリス)
1988ウォーニング(イギリス)
1990デイジュール(イギリス)
1996マークオブエスティーム(イギリス)
2001サキー(イギリス)
2003ホークウイング(アイルランド)
2016カリフォルニアクローム(アメリカ)

58位 132
1978アカマス(フランス)
1978シャーリーハイツ(イギリス)
1979トップヴィル(フランス)
1979サッチング(アイルランド)
1981ノースジェット(フランス)
1983オールアロング(フランス)牝
1984チーフシンガー(イギリス)
1985ペブルス(イギリス)牝
1986シャルダリ(イギリス)
1987、1988ミエスク(フランス)牝
1990ソーマレズ(フランス)
1997シングスピール(イギリス)
1999ロイヤルアンセム(イギリス)
2000シンダー(アイルランド)
2003ダラカニ(フランス)
2011ブラックキャビア(オーストラリア)牝
2016、2017ウィンクス(オーストラリア)牝

牝馬の歴代最高は137でスリートロイカス、騸馬の歴代最高は2012年のシリュスデゼーグルで131です。

民間のレーティングで代表的なものとしてタイムフォームレーティングとレーシングポストレーティングがあります。それぞれの歴代ランキングも載せておきます。

※以下、2024年3月17日に内容を更新しました。

■タイムフォームレーティング
1位 147
2012フランケル(イギリス)

2位 145
1965シーバード(フランス)

3位 144
1947テューダーミンストレル(イギリス)
1972ブリガディアジェラード(イギリス)

5位 143
2022フライトライン(アメリカ)

6位 142
1950アバーナント(イギリス)
1956リボー(イタリア)

8位 141
1971ミルリーフ(イギリス)

9位 140
1968ヴェイグリーノーブル(フランス)
1981シャーガー(イギリス)
1986ダンシングブレーヴ(イギリス)
2000ドバイミレニアム(イギリス)
2009シーザスターズ(アイルランド)
2010ハービンジャー(イギリス)

15位 139
1955パッパフォーウェイ(イギリス)
1987リファレンスポイント(イギリス)
1991ジェネラス(イギリス)
2016アロゲート(アメリカ)

なお、日本馬の歴代最高はエルコンドルパサーとイクイノックスの136となっています。

レーシングポストレーティング
※対象は1988年以降
1位 143
2012フランケル(イギリス)

2位 140
2022フライトライン(アメリカ)

3位 139
2000ドバイミレニアム(イギリス)

4位 138
1999デイラミ(イギリス)
2009シーザスターズ(アイルランド)
2015アメリカンファラオ(アメリカ)
2022バーイード(イギリス)

8位 137
1989ジルザル(イギリス)
1991ジェネラス(イギリス)
1997パントレセレブル(フランス)

11位 136
1990デイジュール(イギリス)
1996マークオブエスティーム(イギリス)
1999モンジュー(フランス)
2016アロゲート(アメリカ)

各国ダービーの賞金比較

2024年からケンタッキーダービーの賞金総額が300万ドルから500万ドルに増額されることとなりました。日本ダービーと香港ダービーを抜いて世界一賞金の高いダービーになります(日本ダービーは本賞金以外にも各種賞金が出るので、為替によっては日本ダービーが上回ります)。

アメリカの残りの二冠であるプリークネスステークスベルモントステークスは賞金総額150万ドル(3月2日追記:2024年のプリークネスステークスベルモントステークスは200万ドル)なので、さらに水をあけられました。これまでもアメリカの3歳馬はケンタッキーダービーに全力投球でしたが、空洞化傾向に拍車がかからないか懸念されます。

今年から日本でも3歳ダート三冠が整備されたので、ケンタッキーダービーに行くことはあまり無くなるのではないかと思っていましたが、賞金増額は挑戦する動機の一つになるかもしれません。

各国のダービーの賞金総額は以下の通りです。英愛豪は2023年、それ以外は2024年です。日本ダービーは本賞金と付加賞のみの合計です。香港ダービーは4歳馬限定戦なので性格が異なりますが、ダービーと名がつくので含めました。

ケンタッキーダービー 500万ドル(7.2億円)
日本ダービー 6.1億円
香港ダービー 2,600万香港ドル(4.8億円)
英国ダービー 150万ポンド(2.8億円)
フランスダービー 150万ユーロ(2.4億円)
サウジダービー 150万ドル(2.2億円)
アイリッシュダービー 125万ユーロ(2億円)
オーストラリアンダービー 200万豪ドル(1.9億円)
ヴィクトリアダービー(豪) 200万豪ドル(1.9億円)
UAEダービー 100万ドル(1.4億円)
ドイツダービー 65万ユーロ(1億円)

【年度代表馬】2023年JRA賞予想と最高レーティング馬

1月9日(火)に発表される昨年のJRA賞を予想してみました。

年度代表馬 イクイノックス
最優秀2歳牡馬 ジャンタルマンタル
最優秀2歳牝馬 アスコリピチェーノ
最優秀3歳牡馬 タスティエーラ
最優秀3歳牝馬 リバティアイランド
最優秀4歳以上牡馬 イクイノックス
最優秀4歳以上牝馬 ソングライン
最優秀マイラー ソングライン
最優秀スプリンター ママコチャ
最優秀ダートホース レモンポップ
最優秀障害馬 マイネルグロン

年度代表馬、2歳牡馬、3歳牝馬、4歳以上牡馬、マイラー、障害馬は無風でしょう。

2歳牡馬はフォーエバーヤング、マイラーナミュールにも少し票が入るかもしれません。障害はイロゴトシが中山グランドジャンプを制していますが、他に未勝利勝ちくらいしか実績がないので、4戦4勝でGⅠとGⅡを各1勝、オープン2勝のマイネルグロンで間違いないでしょう。

2歳牝馬は難解です。牡馬混合GⅠを勝ったことやシンエンペラーを破ったこと、差し切り勝ちが鮮やかだったことなどからレガレイラを選ぶ記者もいるでしょうが、3戦3勝でGⅢ勝ちもあり実績上位のアスコリピチェーノが上とみました。

3歳牡馬はタスティエーラ、ドゥレッツァ、ソールオリエンス、デルマソトガケ、シャンパンカラー、オオバンブルマイあたりが候補ですが、抜けた馬がいません。クラシックで2着、1着、2着のタスティエーラが実績最上位でダービー馬なので最有力でしょう。ドゥレッツァも、菊花賞でタスティエーラとソールオリエンスを3馬身半以上ちぎり捨て、昨年4戦4勝と無敗で、タスティエーラとソールオリエンスが有馬記念でそろって負けたことから、票が入りそうです。デルマソトガケのブリーダーズカップクラシック2着も歴史に残る偉業だと思います。

4歳以上牝馬はソングライン、スターズオンアース、ナミュール、ママコチャあたりが候補です。順当にGⅠ2勝のソングラインだと思いますが、マイラーで戴冠が確実なソングラインを外してスターズオンアースを選ぶ記者が一定数いそうです。

短距離は今回からマイラーとスプリンターに分かれます。スプリンターはGⅠ1勝、GⅢ2着のみのファストフォースより、GⅠ1勝、GⅢ2着のほかリステッド1勝のママコチャの方が実績が上で1年を通して活躍しているので上位とみますが、決め手に欠けるので該当なしの記者もいそうです。

ダートは、私ならウシュバテソーロに投票しますが、JRAのダートGⅠを2つとも制覇し南部杯を大差勝ちしたレモンポップが選ばれて、ウシュバテソーロは特別賞を受賞すると予想します。

最高レーティング馬は今のところ以下の通りですが、暫定値なので変わる可能性があります。

全体 イクイノックス133
2歳牡馬 ジャンタルマンタル115
2歳牝馬 アスコリピチェーノ、レガレイラ113
2歳ダート フォーエバーヤング113
3歳牡馬 デルマソトガケ121
3歳牡馬芝 ソールオリエンス、ドゥレッツァ120
3歳牝馬 リバティアイランド120
4歳以上牡馬 イクイノックス133
4歳以上牝馬 スターズオンアース119
スプリント牡馬 ファストフォース116
スプリント牝馬 ママコチャ112
ダートスプリント イグナイター114
マイル牡馬 パンサラッサ、レモンポップ120
マイル牝馬 ソングライン117
芝マイル ダノンベルーガ119
中距離牡馬 イクイノックス127
中距離牝馬 リバティアイランド118
ダート中距離 ウシュバテソーロ122
長距離牡馬 イクイノックス133
長距離牝馬 リバティアイランド120
ダート長距離 グロリアムンディ113
超長距離 ドゥレッツァ120
ダート牡馬 ウシュバテソーロ122
ダート牝馬 アイコンテーラー111

115以上は1月23日(火)の夜に、100~114は1月24日(水)に確定数値が公表される予定です。今回はイクイノックスが世界一として表彰されることが確実ですが、12月の国際ハンデキャッパー会議で133から修正されている可能性があります。

レースレーティング世界一はジャパンカップドバイシーマクラシックがほぼ並んでいますが、ドバイシーマクラシックは、3着のザグレイがサンクルー大賞で3馬身差をつけたジュンコがバイエルン大賞と香港ヴァーズを勝ち、5着のシャフリヤールと6着のウインマリリンがブリーダーズカップで好走したことで、ザグレイが上方修正される可能性がかなりあると思います。

レーティングの修正がなければ、レースレーティング3位が凱旋門賞、4位がキングジョージ、5位が宝塚記念、6位が愛チャンピオンステークス、7位が有馬記念天皇賞・秋で、ベスト8に4レースも日本のレースが入ることになります。

例年、世界のトップ100GⅠレースも同時に発表されますが、2022年は日本のレースが12レース入りました。2022年は116.00がトップ100のボーダーラインでしたが、2023年の116.00以上のレースは今のところジャパンカップ宝塚記念有馬記念天皇賞・秋日本ダービー安田記念菊花賞大阪杯マイルチャンピオンシップ皐月賞天皇賞・春チャンピオンズカップフェブラリーステークス東京大賞典の14レースで、2020年と並んで最多になる可能性があります。

ただ、フェブラリーステークス東京大賞典は116.00なのでギリギリです。逆にヴィクトリアマイルは115.75で日本の牝馬限定戦としては2020年以来2度目となるランクインの可能性があります。