今年のドバイワールドカップデーは8レース中5勝、ゴールデンシャヒーン2着、ワールドカップ3着と、サウジカップデー以上に日本馬の強さを証明する1日となりました。
この時期は欧州馬にとってオフシーズンですし、サウジとドバイは香港とともに日本の庭になっていくのかなと感じさせる内容でした。
サウジからの転戦組よりドバイのみの出走馬の方が若干成績が良い気もしますが、ステイフーリッシュは1着、オーソリティは3着、チェーンオブラブは4着とまずまずの結果でした。サウジからドバイへ転戦する馬は来年以降も結構いそうですね。
ただ、オーストラリアや香港でもこの時期に高額賞金レースを開催しているので、コロナが収まれば遠征先がもう少し分散するかもしれません。
各レースの予想レーティングは以下の通りです。カッコ内は主催者発表のプレレーティングです。
■ゴドルフィンマイル
1着 114(108) バスラットレオン
2着 111(111) デザートウィズダム 1 1/4
3着 105(115) ストームダメージ 3 1/4
4着 97(114)ソリストサンダー 4
バスラットレオンがまさかここで復活するとは矢作マジックにびっくりしました。今後はどのレースを目指していくのか楽しみです。
直近2年の勝ち馬のレーティングは115なので、2着馬を基準にするとちょうどいい水準になるかと思います。
■ドバイゴールドカップ
1着 114(117) ステイフーリッシュ
2着 113(113) マノーボ 1/2
3着 111(104) アルマダー 2
4着 110(103) アリニャック 3/4
無傷の5連勝中のマノーボに勝つのは難しいと思っていましたが、一度抜かれた後に差し返す強い競馬でステイフーリッシュが海外重賞を連勝しました。
今後の予定としては、ロイヤルアスコットのゴールドカップやメルボルンカップの名前も挙がっています。ブックメーカーのオッズはゴールドカップは3番人気タイくらい、メルボルンカップは昨年の勝ち馬ベリーエレガントやモーリス産駒のヒトツあたりと並ぶ1番人気くらいになっています。
各馬のプレレーティングが低く着差も大きくないので、ステイフーリッシュのレーティングがレッドシーターフハンデキャップの117を超えることはないと思います。
■UAEダービー
1着 110(105) クラウンプライド
2着 105( 98) サマーイズトゥモロー 2 3/4
3着 103(103) アイランドファルコン 1 1/4
4着 102( 99) ベンドゥーグ 3/4
日本馬にチャンスがあると思っていましたが、ヒヤシンスステークスで負けたクラウンプライドが勝ったのは意外でした。次走はケンタッキーダービーを予定しているようです。
セキフウのサウジダービー2着の時のレーティングが112なので、クラウンプライドもそれくらいにしたいところですが、上位馬のプレレーティングが低いため、上記予想くらいかなと思います。
■ドバイゴールデンシャヒーン
1着 117(110) スイッツァランド
2着 113(113) レッドルゼル 1 3/4
3着 112(119) ドクターシーヴェル 1/2
4着 108( 96) チェーンオブラブ アタマ
レッドルゼルはドクターシーヴェルをはじめとした米国馬やドバイのプレップレースを勝ったイースターンワールドをきっちり差し切りましたが、スイッツァランドの大駆けは意外でした。日本馬は3開催連続2着で、ダート短距離も強くなりましたね。
これまでの実績を考えるとスイッツァランドにあまり高いレーティングはつけにくいので、レッドルゼルのレーティングはプレレーティング通り112か113くらいかなと思います。
■ドバイターフ
1着 120(113) パンサラッサ
1着 120(120) ロードノース 同着
3着 119(115) ヴァンドギャルド ハナ
4着 108(115) サフロンビーチ 3 1/2
パンサラッサはいつも通り軽快に飛ばしたようですが、意外とみんなついてきて大きく離した逃げにはなりませんでした。シュネルマイスターは残念でしたが、日本馬2頭と前年の覇者による叩き合いは見ごたえがありました。
日本馬2頭のレーティングがかなり上がるのが気になりますが、ロードノースを前年のドバイターフと同じ120とすると、ちょうどいい水準かなと思います。
■ドバイシーマクラシック
1着 120(120) シャフリヤール
2着 119(120) ユビアー クビ
3着 118(121) オーソリティ 1/2
4着 118(120) パイルドライヴァー 短アタマ
ハイレベルなメンバーがそろって予想は難解でしたが、結果的には事前のブックメーカーのオッズの上位3頭で決まりました。日本馬は上位独占もあるかなという強力布陣でしたが、やはりこの距離は欧州馬(ゴドルフィンを含む)も強いですね。特にユビアーは展開が向かない中で2着まで追い込んでくる強い競馬でした。
高いレーティングをつけたいところですが、着差が小さいので、ユーバーレーベンとフクムを基準にするとシャフリヤールは121か120くらいかなと思います。
■ドバイワールドカップ
1着 123(119) カントリーグラマー
2着 120(122) ホットロッドチャーリー 1 3/4
3着 119(116) チュウワウィザード 1/2
4着 119(124) ライフイズグッド 短アタマ
昨年とは打って変わって米国の一線級の4頭が顔をそろえるハイレベルな一戦となりました。ハイペースで逃げた断トツ人気のライフイズグッドは初距離がこたえたのか4着に敗れ、最後方に控えたチュウワウィザードがライフイズグッドとミッドナイトバーボンを差して3着と大健闘しました。このままいけばいずれは日本馬が勝つ年もあるかもしれませんね。
6着のリモースとチュウワウィザードのプレレーティングが110、116しかないのがネックですが、米国の高レート馬4頭が5着までに入ったレベルの高いレースだったので、高めの予想としました。