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サークルオブライフのレーティングは112【阪神ジュベナイルフィリーズ2021】

阪神ジュベナイルフィリーズの公式レーティングが公表されました。
2021年12月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 112(107) サークルオブライフ
2着 111(103) ラブリイユアアイズ  1/2
3着 110(107) ウォーターナビレラ  1/2
4着 109( - )  ナミュール     クビ
5着 106(105) ナムラクレア    1 3/4
※括弧内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りです。
2020年 112 ソダシ
2019年 113 レシステンシア
2018年 111 ダノンファンタジー
2017年 111 ラッキーライラック
2016年 112 ソウルスターリング
2015年 111 メジャーエンブレム
2014年 110 ショウナンアデラ
2013年 111 レッドリヴェール
2012年 108 ローブティサージュ
2011年 111 ジョワドヴィーヴル

サークルオブライフは予想通りでしたが、勝ち馬ボーナスがつかなかった分、他の馬は概ね予想より1高い数値となりました。

過去10年のレーティングを見ると徐々にレーティングが上がっています。古馬はそこまで顕著ではないですが、2歳、3歳ではこの傾向は明らかです。

これは、ノーザンファームの馬を筆頭に日本馬のレベルが徐々に上がっているのもあるでしょうが、海外で実績を重ねることで高いレーティングをつけることが許容されるようになってきたという部分が大きいので、レーティングが上がったことは喜ばしいですが、過去の馬との比較はしにくくなっています。

10年前のジョワドヴィーヴルの111は過去最高の数値だったので、かなり強いと認められないとつけられない数値だったと思います。その後、ソウルスターリングが112で記録を更新しましたが、昨年、今年と小さな着差でも勝ち馬が上位人気の重賞勝ち馬だったので112がつきました。

今後は平均的な勝ち馬とみなされれば112と評価され、人気薄のフロック勝ちのように平均以下とみなされれば111が、人気馬が着差をつけるなどかなり強いとみなされれば113がつくといったところでしょうかね。

日本の場合、牝馬は牡馬やセン馬に対して3歳以上で2kg、2歳で1kgの斤量差をもらいます。3歳以上で2kgの斤量差をもらって牡馬と同着だった牝馬は、その牡馬より4ポンド低いレーティングとなり、2歳で1kg差で同着だと2ポンド低いレーティングとなります。この4ポンドや2ポンドを牝馬アローワンスと言います。

2歳牝馬の歴代最高レーティングはレシステンシアの113ですが、牡馬はダノンプレミアムの117です。近年の朝日杯やホープフルステークスの勝ち馬のレーティングは116か115がついています。

レシステンシアの113に牝馬アローワンス2を加えてもダノンプレミアムはおろか、ダノンザキッド、サリオス、アドマイヤマーズの116にも及びません。

かつては斤量差以上に牡馬と牝馬の実力差があったので、実力通りレーティングをつけると牝馬アローワンス以上にレーティング差が生じるんだということかもしれません。

ただ、年が明けると牝馬アローワンスは4になり、レシステンシアとダノンプレミアムは同じレーティングと考えることもできます。

この点についてJRAのハンデキャッパーがどう考えているかはわかりませんが、レーティング差が4くらいになることを1つの目安にしている可能性はあるかなと思っています。

牝馬が強くなってきたので、今後も3年前のグランアレグリアのように朝日杯やホープフルステークスに挑む牝馬が現れると思いますし、いずれ勝つこともあると思います。

それなりに強い勝ち方をすれば114とかをつけることになって、また牝馬のレーティングが一段上がることになるかもしれません。