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【天皇賞・秋2020】アーモンドアイのレーティングは120

天皇賞・秋の公式レーティングが公表されました。
2020年11月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 アーモンドアイ      120(124)
2着 フィエールマン   1/2  123(118)
3着 クロノジェネシス クビ 119(120)
4着 ダノンプレミアム  2   119(116)
5着 キセキ      2 1/2 115(115)
6着 ダイワキャグニー 2 1/2 111(112)
※括弧内はプレレーティング

アーモンドアイ以外は予想通りでアーモンドアイは予想より1低い結果となりました。

基準馬はキセキです。ダノンプレミアムも昨年の天皇賞・秋と同じ119なので基準馬と言っていいかもしれません。

フィエールマンは昨年の119を大きく上回る123となりました。
5歳秋のGⅠ3勝馬がGⅠで2着になっただけで4も上げていいのかどうかハンデキャッパーも悩んだと思います。

3000m以上は
・メンバーが比較的手薄
・スローペースで着差がつかない
・なのに1馬身差=レーティング差1(マイルなら半馬身差=レーティング差1)
といった理由からレーティングが低くなりがちです。

昨年の天皇賞・春ではレーティングが119でしたが、後に香港ヴァーズでレーティング125を獲得するグローリーヴェイズにクビ差で勝っていて、パフォーマプロミス、エタリオウ、ユーキャンスマイルに6馬身以上の差をつけていることを考えると、この時点で実質的なパフォーマンスは123くらいあったと言えるかもしれません。

次は有馬記念の予定ですが、牡馬のエースとして来年も現役を続けてほしいところです。

アーモンドアイとダノンプレミアムの差は昨年が3馬身で、クロノジェネシスとキセキの差は宝塚記念の時は6馬身だったので、若干乱暴ではありますがそれぞれその時と同じくらいのパフォーマンスだったと言えるかもしれません。

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りです。
2019年 アーモンドアイ 124
2018年 レイデオロ 123
2017年 キタサンブラック 123
2016年 モーリス 124
2015年 ラブリーデイ 120
2014年 スピルバーグ 118
2013年 ジャスタウェイ 123
2012年 エイシンフラッシュ 121
2011年 トーセンジョーダン 122
2010年 ブエナビスタ 121

さすがに錚々たる顔ぶれでレーティングも高いですが、今年は非常にレベルが高く3着のクロノジェネシスまで例年の勝ち馬並みのレーティングです。

レースレーティングは昨年122.25で世界5位だった宝塚記念を上回る123.50で暫定世界4位となります。

アーモンドアイはヴィクトリアマイルと昨年の天皇賞・秋、おととしのジャパンカップで124を記録していますが、全て着差が大きくタイムも速かったこともあり主に海外のハンデキャッパーに評価されて着差以上のレーティングがつけられました。

今回は2分の1馬身差だったので、勝ち馬ボーナスを大きくつけることは難しいと考え、着差分1に勝ち馬ボーナス1を加えてフィエールマン+2と予想していましたが、最後は余力がなく2頭に差を詰められていたと判断されたのか着差通り1の差となりました。

クロノジェネシス香港カップの招待を受諾したということは、アーモンドアイの次走はジャパンカップでしょうか。

ノーザンファームとしては、アーモンドアイを出さないとジャパンカップでコントレイルとデアリングタクトに勝つことは難しいと思うので、ファンサービスというよりは実益を狙った判断で、体調さえ整えばジャパンカップに出るのではと思っています。

ちなみにコントレイルとデアリングタクトも、陣営は有馬記念よりもジャパンカップが向いていると思っているからこそジャパンカップを選んだという面もあると思います。

来年の秋は凱旋門賞に挑戦するとしても天皇賞・秋に出るとしても、その後に余裕のあるローテーションで有馬記念に出ることもできますしね。

アーモンドアイとコントレイルとデアリングタクトの対決が実現すれば日本競馬史上最高の一戦と言えると思います。

3頭の三冠馬対決も同世代の三冠馬対決も史上初ですが、そもそも8冠馬、親子三冠馬、無敗の三冠牝馬とそれぞれの存在自体が史上初でもあります。

クロノジェネシスは、同じサンデーレーシングのフィエールマンとラッキーライラック有馬記念を任せて、ジャパンカップはアーモンドアイに任せるということでしょうか。

陣営はクロノジェネシスを中距離馬と見ているようで、それも香港カップを選んだ理由かと思います。ただ、最終的には回避して有馬記念に向かうかもしれません。宝塚記念を圧勝した馬ですので当然有馬も適性があるでしょうね。

ダノンプレミアムも香港カップ、キセキはジャパンカップを予定しています。

今後のGⅠの出走想定馬と香港国際競走登録馬は下記の記事の通りです。
tsutomu24.hatenablog.com