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ドウデュースのレーティングは116【朝日杯フューチュリティステークス2021】

朝日杯フューチュリティステークスの公式レーティングが公表されました。
2021年12月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 116(106) ドウデュース
2着 115(110) セリフォス     1/2
3着 114(106) ダノンスコーピオン 1/2
4着 110( - )  アルナシーム    1 3/4
5着 110(108) ジオグリフ     ハナ
※括弧内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りです。
2020年 115 グレナディアガーズ
2019年 116 サリオス
2018年 116 アドマイヤマーズ
2017年 117 ダノンプレミアム(歴代最高)
2016年 115 サトノアレス
2015年 116 リオンディーズ
2014年 114 ダノンプラチナ
2013年 113 アジアエクスプレス
2012年 113 ロゴタイプ
2011年 114 アルフレード

予想より1高い結果となりました。ドウデュースは115か116のどちらかと予想されていましたが、過去の勝ち馬と比べて着差が小さかったことから115で固いだろうと思っていたので、意外でした。

116もついた理由は現時点では不明ですが、考えられる仮説が次の2つです。1つは、平均的な勝ち馬に与えるべき評価を116としているかもしれないということ。

昨年のグレナディアガーズは、デビュー3戦目で未勝利戦を勝ち上がったばかりの7番人気馬で、4分の3馬身差と着差も小さく、フロック勝ちの可能性があったため115としていただけで、現在は朝日杯やホープフルステークスの平均的な勝ち馬は116をつけるべきとハンデキャッパーが考えているのかもしれません。

この説の弱い所は2年前と3年前のホープフルステークスでコントレイルとサートゥルナーリアが圧倒的1番人気でそれなりに着差をつけたのに115しかつかなかったことです。少なくとも2年前の時点では平均的な勝ち馬より少し上かなと思う馬でも115しかつかなかったと言わざるを得ません。

もう1つの仮説は、昨年のホープフルステークスの時も指摘したのですが、朝日杯とホープフルの勝ち馬のレーティングにできるだけ差をつけようとしているのではないかということです。

ホープフルステークスの勝ち馬は
2020年 116 ダノンザキッド
2019年 115 コントレイル
2018年 115 サートゥルナーリア
2017年 113 タイムフライヤー
と4年とも朝日杯の勝ち馬とレーティングが異なります。

コントレイルやサートゥルナーリアは前述の通り116がつくべき勝ち方だったのにも関わらず115しかつきませんでした。サートゥルナーリアはまだしもコントレイルが115でドウデュースが116というのは整合性が取れているとは思えません。

ただ、朝日杯とホープフルの勝ち馬のレーティングにできるだけ差をつけるという縛りがあるとすれば、説明がつきます。朝日杯のサリオスとアドマイヤマーズは少なくとも着差ではコントレイルやサートゥルナーリアを上回っていたからです。

過去3年の朝日杯とホープフルステークスの勝ち馬のレーティングは115か116となっています。よほど強くなければ117はなかなかつかないし、よほど弱くないと114もつかないので、より良いパフォーマンスを見せた馬が116、低い方が115となりがちなのかもしれません。

ホープフルステークスがGⅠになったことで朝日杯のレベルが若干落ちたと思いますが、今年はかなりメンバーが揃っていました。あくまで主観ですが、今年に関してはホープフルステークスよりレベルが高い印象です。

今年は朝日杯の方がレベルが高そうだからあえて116をつけたというのが、私の憶測というか妄想です。ホープフルステークスにイクイノックスが出走予定であれば、ドウデュースは一旦115としていたかもしれません。

とは言え、毎年例外なく異なるレーティングをつけるのは難しいでしょうから、いずれ同じレーティングをつける年が来ると思います。今年のホープフルステークスのレーティングは朝日杯と比べてどうなるのか、注目です。