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【ジャパンカップ2020】アーモンドアイのレーティングは124

ジャパンカップの公式レーティングが公表されました。
2020年11月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 アーモンドアイ       124(124)
2着 コントレイル    1 1/4 124(122)
3着 デアリングタクト   クビ 119(115)
4着 カレンブーケドール  ハナ 119(110)
5着 グローリーヴェイズ  クビ 123(119)
6着 ワールドプレミア   3  118(119)
7着 ミッキースワロー   クビ 117(114)
※括弧内はプレレーティング

予想より1~3高い数値となりました。
明確な基準馬はいませんがアーモンドアイはプレレーティングと一致しています。

ハンデキャッパーの考え方を推測するなら以下のような感じでしょうか。

アーモンドアイは非常にハイレベルなライバル達に明確な差をつけて勝ったのでできればプレレーティングと同じ124(128)はつけたい。

仮に124(128)として2400mの1馬身1/4差はレーティングで2差なので、勝ち馬ボーナスと合わせて3差が通常。4差なら許容範囲と考えてコントレイルは124。
過去の勝ち馬と比較して高い方だが、今年のレベルなら例年の勝ちに等しいし、ダービーの122+2なら潜在能力が引き出された、もしくは成長分として違和感なく、過去の3歳馬との比較でも許容範囲。
過去10年の122以上の3歳馬は、オルフェーヴル123、ゴールドシップ124、ジェンティルドンナ122(126)、サトノダイヤモンド122、アーモンドアイ124(128)、ブラストワンピース122。

3着から5着はクビ、ハナ、クビでクビがレーティング差0.5なので、2着と3着の間に1差をつけるか4着と5着の間に1差をつけるかだが、2着と3着の間に1差つける方がカレンブーケドールのレーティングを119(123)に下げることができる。
フィエールマン123、グランアレグリア119(123)、クロノジェネシス120(124)を上回るのはつけ過ぎの感があるのでカレンブーケドールは119(123)が限界。

2400mの3馬身差はレーティング差4か5で3馬身半差は5なので、ワールドプレミアとミッキースワローは119と118か118と118が通常だが、118は春のインディチャンプやフィエールマン、ダノンキングリーと同じでミッキースワローには高すぎるので、若干無理があるが118と117とした。

以上のような考え方だと思われますので、アーモンドアイの勝ち馬ボーナスを2にしている点と3馬身+クビのレーティング差を6としている点に若干無理がありますが、アーモンドアイを124以上にするために苦心したという感じでしょうか。

全体をさらに1上げるとカレンブーケドールとミッキースワローが過大になるのでこれが限界かなと思います。

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りです。
2019年 スワーヴリチャード 121
2018年 アーモンドアイ 124
2017年 シュヴァルグラン 123
2016年 キタサンブラック 123
2015年 ショウナンパンドラ 116
2014年 エピファネイア 129
2013年 ジェンティルドンナ 117
2012年 ジェンティルドンナ 122
2011年 ブエナビスタ 120
2010年 ローズキングダム 120(ブエナビスタ121)

5着のグローリーヴェイズでも過去10年の勝ち馬のうち4頭を上回りキタサンブラックと並ぶので相当高い数値で、レースレーティングは124.50と今年の世界2位タイか3位タイです。

アーモンドアイはこれでGⅠ9勝、獲得賞金最多となり、ディープインパクトオルフェーヴルと並ぶ史上最強馬の1頭と言ってよいと思います。
年度代表馬はコントレイルでしょうか。GⅠ3勝2着1回で並びましたし直接対決で勝っているのでアーモンドアイの可能性もありますが、無敗の三冠馬ですからね。

5着馬までとフィエールマン、クロノジェネシス、ラッキーライラックが日本の中長距離馬の最上位でしょうか。
ワールドプレミアは1年ぶりのレースでしたし有馬記念で良いレースをしてこれに加わってほしいところです。

コントレイルとデアリングタクトも十分強い競馬でした。両馬とも年内は休養でコントレイルは大阪杯が目標、デアリングタクトは発表されていませんが大阪杯かドバイでしょうか。

グローリーヴェイズも積極的な競馬をした分差されましたが強い競馬でした。レース間隔を空ける馬なので休養に入るのかなと思いますが、アーモンドアイも中3週を克服したので状態が整えば有馬記念にも出てほしいです。

ということで上位陣の中で有馬記念に出走する確率が高そうなのはカレンブーケドールとワールドプレミアかなと思っていますが、フィエールマン、クロノジェネシス、ラッキーライラックと実力が伯仲していそうなので、かなり面白いレースになりそうです。

気が早いですが来年もドバイ遠征が難しければ、大阪杯のメンバーは
コントレイル
デアリングタクト
クロノジェネシス
サートゥルナーリア
グランアレグリア
サリオス
レンブーケドール
フィエールマン
グローリーヴェイズ
ワールドプレミア
アリストテレス
あたりでしょうか。最後の4頭は長距離志向が高そうなので天皇賞・春かもしれませんが、来年も競馬は面白そうです。

明日のチャンピオンズカップは外枠が気になりますが、クリソベリルがきっちり勝ってサウジカップドバイワールドカップで良い仕事をしてくれると予想していますがどうでしょうか。