海外競馬、レーティング

日本馬の海外遠征、レーティング、次走情報など

日本人の凱旋門賞信仰

他にも欧米にはたくさんGⅠがあるのに、日本馬はなぜ凱旋門賞ばかり出るのかと時に批判的に言われることがあります。

ただ私からしたらそんなの当たり前じゃないかと思っています。
凱旋門賞が選ばれる理由はいろいろありますが

  1. 世界最高峰の中の最高峰である
  2. 賞金がバカ高い
  3. 時期がちょうどいい
  4. 過去に何度も日本馬が好走している

以上の理由は大きいでしょう。

日本より賞金が安いし香港や韓国と違って遠いので、欧米遠征はコストやリスクが大きいです。それに見合うリターンについて、凱旋門賞以外のレースではかなり見劣りするのでなかなか積極的にはならないのかなと思います。

3点目も大きくて、凱旋門賞のために出走を諦めるレースは天皇賞・秋くらいで、ディープインパクトのように宝塚記念1着→凱旋門賞ジャパンカップ1着→有馬記念1着なんてことも可能です。そもそも国内に専念しても秋のGⅠ3連戦を皆勤する馬が少ない昨今、京都大賞典のタイミングにある凱旋門賞は中長距離馬にとってちょうどいい時期だと言えるでしょう

全く勝負になっていないならこんなには行かないでしょうから、4点目もあるでしょう。誰かが勝ったらもう行かなくなるって言う人もいますが逆だと思います。与しやすしと思ってますます積極的になるんじゃないでしょうか。

4点目はノウハウの蓄積があるという意味もあります。そういう意味でもディアドラの遠征と勝利は今後の欧米遠征のハードルを下げる非常に意義深いものだと思います。繁殖価値向上の効果もありますし、ノーザンファームの使い分けの一環としても、香港、ドバイ、オーストラリアを含めて、牝馬やGⅠタイトルのない馬を含め海外遠征が今後さらに増えるのではないでしょうか