海外競馬、レーティング

日本馬の海外遠征、レーティング、次走情報など

【皐月賞2024】ジャスティンミラノのレーティングは119

皐月賞の公式レーティングが以下の通り公表されました。
2024年4月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 119(114) ジャスティンミラノ 
2着 118(113) コスモキュランダ  クビ
3着 117(115) ジャンタルマンタル  1/2
4着 114(109) アーバンシック   1 1/2
5着 113(113) シンエンペラー   クビ
※括弧内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りで、120が歴代最高です。
2023年 119 ソールオリエンス
2022年 119 ジオグリフ
2021年 120 エフフォーリア
2020年 120 コントレイル
2019年 119 サートゥルナーリア
2018年 118 エポカドーロ
2017年 118 アルアイン
2016年 120 ディーマジェスティ
2015年 119 ドゥラメンテ
2014年 117 イスラボニータ

全馬予想通りでした。シンエンペラーがキーホースになっていると思われます。

レコード決着でしたが着差が小さかったので、ジャスティンミラノのレーティングは平均的な勝ち馬に与えられる119にとどまりました。そろそろ121以上の馬が現れてほしいですね。

上位馬や上位人気馬は概ねダービーに向かう予定ですが、ジャンタルマンタルはNHKマイルカップに向かうほか、レガレイラはオークスなのかダービーなのかまだ報道されていません。

アスコリピチェーノもNHKマイルカップに向かうようで、今年のNHKマイルカップはレベルが高くなりそうです。

皐月賞2024 予想レーティング

馬場が速かったのとハイペースだったのもあり従来の記録を大幅に更新するレコード決着となりました。予想レーティングは以下の通りです。

1着 119(114) ジャスティンミラノ 
2着 118(113) コスモキュランダ  クビ
3着 117(115) ジャンタルマンタル  1/2
4着 114(109) アーバンシック   1 1/2
5着 113(113) シンエンペラー   クビ
※括弧内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りで、120が歴代最高です。
2023年 119 ソールオリエンス
2022年 119 ジオグリフ
2021年 120 エフフォーリア
2020年 120 コントレイル
2019年 119 サートゥルナーリア
2018年 118 エポカドーロ
2017年 118 アルアイン
2016年 120 ディーマジェスティ
2015年 119 ドゥラメンテ
2014年 117 イスラボニータ

近年の勝ち馬は119か120で今年もそうなると思いますが、着差が大きくなかったのとシンエンペラーのプレレーティングとの比較から、119までとしました。

レコードであることや今年の3歳馬のレベルが高いと考えるなら、120もあり得るかと思います。

【高松宮記念2024】マッドクールのレーティングは116

高松宮記念の公式レーティングが以下の通り公表されました。
2024年3月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 116(115) マッドクール
2着 111(110) ナムラクレア    アタマ
3着 108(115) ビクターザウィナー  3
4着 104(115) ウインカーネリアン  1 1/2
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングと歴代最高レーティングは以下の通りです。
2023年 116 ファストフォース
2022年 114 ナランフレグ
2021年 116 ダノンスマッシュ
2020年 111 モズスーパーフレア
2019年 114 ミスターメロディ
2018年 116 ファインニードル
2017年 116 セイウンコウセイ
2016年 117 ビッグアーサー
2015年 118 エアロヴェロシティ
2014年 117 コパノリチャード
2013年 119 ロードカナロア(歴代最高)

予想より1ポンド高い結果となりました。マッドクールの116は直近7年で最も高い数値です(116は他にも4頭いますが)。

マッドクールはサンライズロナウドとともに4月28日開催の香港のチェアマンズスプリントプライズに出走予定です。

香港のスプリンターはレベルが高くドバイのアルクォーツスプリントを勝ったカリフォルニアスパングルや高松宮記念3着のビクターザウィナーらの人気が予想されますが、ラッキースワイネスが骨折で離脱したのでチャンスはあります。

クイーンエリザベス2世カップにはプログノーシス、ヒシイグアス、ノースブリッジが出走予定です。

ロマンチックウォリアー、マッシヴソヴリン、ドバイオナーなどライバルは強力ですが、金鯱賞並みに走ればプログノーシスが勝つのでは?と期待しています。

チャンピオンズマイルにはエルトンバローズ、オオバンブルマイシャンパンカラーが出走予定です。

ゴールデンシックスティのラストランですが、最後に一泡吹かせてほしいですね。

高松宮記念2024 予想レーティング

マッドクールが重賞初制覇をGⅠの舞台で飾りました。予想レーティングは以下のとおりです。

1着 115(115) マッドクール
2着 110(110) ナムラクレア    アタマ
3着 107(115) ビクターザウィナー  3
4着 103(115) ウインカーネリアン  1 1/2
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングと歴代最高レーティングは以下の通りです。
2023年 116 ファストフォース
2022年 114 ナランフレグ
2021年 116 ダノンスマッシュ
2020年 111 モズスーパーフレア
2019年 114 ミスターメロディ
2018年 116 ファインニードル
2017年 116 セイウンコウセイ
2016年 117 ビッグアーサー
2015年 118 エアロヴェロシティ
2014年 117 コパノリチャード
2013年 119 ロードカナロア(歴代最高)

マッドクールは昨年のスプリンターズステークス2着の時と、ナムラクレアは昨年のシルクロードステークス1着の時と同じ数値としました。

3着以下のプレレーティングが高く、それを3馬身以上ちぎりましたし、マッドクールもナムラクレアも過去最高のパフォーマンスだと思うので、1ポンド上げたいですが、マッドクールを含め日本馬が香港で苦戦していることも考慮して、マッドクールはビクターザウィナーと同じ115、ナムラクレアは牝馬アローワンスを加算するとラッキーウィズユーの114と同じになる110としました。

マッドクールは香港のチェアマンズスプリントプライズに登録しています。相手は強いですがぜひ出走してリベンジしてほしいところです。

他にクイーンエリザベス2世カップにはプログノーシスと、ドバイターフに出走予定のマテンロウスカイ、チャンピオンズマイルにはエルトンバローズと、オーストラリアのドンカスターマイルに出走予定のオオバンブルマイが出走予定です。あとは香港が得意なヒシイグアスあたりにも出てほしいですね。

来週は大阪杯のほかドバイワールドカップデーが開催されます。ドバイシーマクラシックをはじめ各レースに豪華メンバーが出走するので非常に楽しみです。

ペプチドナイルのレーティングは115【フェブラリーステークス2024】

フェブラリーステークスの公式レーティングが以下の通り公表されました。
2024年2月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 115(107) ペプチドナイル
2着 112(117) ガイアフォース   1 1/4
3着 111(109) セキフウ      クビ
4着 111(111) タガノビューティー ハナ
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りで、過去最高は2006年カネヒキリ、2008年ヴァーミリアン、2010年エスポワールシチーの118です。
2023年 117 レモンポップ
2022年 117 カフェファラオ
2021年 115 カフェファラオ
2020年 117 モズアスコット
2019年 117 インティ
2018年 116 ノンコノユメ
2017年 116 ゴールドドリーム
2016年 117 モーニン
2015年 116 コパノリッキー
2014年 115 コパノリッキー

全馬予想通りでした。タガノビューティーがキーホースだと思われます。

かなりのハイペースで人気馬が総崩れになり、ペプチドナイルは重賞を勝ったことがない11番人気の馬で、2着以下も5番人気、13番人気、7番人気が入り、プレレーティングが低い馬や初ダートの馬が上位を占めたので、レーティングは低くなりました。

今週のサウジカップに有力馬を奪われたこともあり、レースレーティングが112.25と、GⅡへの降格の警告を受ける可能性のあるボーダーラインである112はわずかに上回るものの、G1としてはかなり低い数値となります。

昨年まではダートマイルの着差とレーティングの関係は、芝マイルと同じく1馬身=2ポンドでしたが、今回は3馬身で5ポンド、5馬身で7ポンドとなっており、1馬身=1.5ポンドくらいになっています。

東海ステークスでも同様ですが、芝のレースは今年も変更はなさそうで、ダートのみ今年から変更された可能性があります。

変更が行われたとすれば、ダートは着差がつきやすいことを考えると妥当な変更だと思います。過去に遡って変更はしないでしょうから、過去との整合性の問題はありますが、やむを得ないことではないでしょうか。

明日はいよいよサウジカップデーです。今年はサウジカップの馬券発売も行われます。昨年は日本馬が3勝、おととしは4勝しましたが、今年は何勝できるでしょうか。

フェブラリーステークス2024 予想レーティング

かなりのハイペースで人気馬が総崩れになり、人気薄の馬で決着しました。予想レーティングは以下の通りです。

1着 115(107) ペプチドナイル
2着 112(117) ガイアフォース   1 1/4
3着 111(109) セキフウ      クビ
4着 111(111) タガノビューティー ハナ
※カッコ内はプレレーティング

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りで、過去最高は2006年カネヒキリ、2008年ヴァーミリアン、2010年エスポワールシチーの118です。
2023年 117 レモンポップ
2022年 117 カフェファラオ
2021年 115 カフェファラオ
2020年 117 モズアスコット
2019年 117 インティ
2018年 116 ノンコノユメ
2017年 116 ゴールドドリーム
2016年 117 モーニン
2015年 116 コパノリッキー
2014年 115 コパノリッキー

超ハイペースで人気馬が総崩れになり、ペプチドナイルは重賞を勝ったことがない11番人気の馬で、2着以下も5番人気、13番人気、7番人気が入り、プレレーティングが低い馬や初ダートの馬が上位を占めたので、レーティングは低くなりそうです。

勝ち馬が114以下だったのは2005年のメイショウボーラーまで遡るので、115まではつくと予想し、タガノビューティーをキーホースとしました。

来週のサウジカップに有力馬を奪われたこともあり、予想通りだとレースレーティングが112.25と、GⅡへの降格の警告を受ける可能性のあるボーダーラインである112はわずかに上回るものの、G1としてはかなり低い数値となります。

今週はいよいよサウジカップデーです。今年はサウジカップの馬券発売も行われます。昨年は日本馬が3勝、おととしは4勝しましたが、今年は何勝できるでしょうか。

レースレーティングランキング2021-2023【世界のトップ100GⅠレース2023】

2024年1月23日に2023年の世界のトップ100GⅠレースが発表されましたので、3か年平均のレースレーティングランキングを更新しました。

改めてレースレーティングの概要について説明しますが、毎年1月にIFHA(国際競馬統括機関連盟)が、前年の「世界のトップ100GⅠレース」を公表しています。これは、世界のGⅠ(2歳限定を除く)のうち年間レースレーティングの上位100レースをランキングしたものです。

下記リンク先の「Racing」にある「Longines Rankings」に、2015年以降の「世界のトップ100GⅠ」や各馬のレーティングが掲載されています。
http://www.ifhaonline.org/

2016年分から、現在と同じ単年度の数値によるランキングになっていますが、2015年分までは直近3か年の平均値によるランキングでした。

年間レースレーティングは、4着までの馬のその年の最高レーティングの平均値です。レースのレベルの目安となり、格付け審査に用いられます。牝馬限定以外のレースで牝馬が4着までに入った場合には、4ポンドの牝馬アローワンスを加算します。

2021年から2023年の年間レースレーティングの3か年平均のトップ43は以下の通りです。

1位は凱旋門賞です。2022年と2023年は3位にとどまりましたが、2017年、2018年、2019年、2021年は1位で、少なくとも芝では世界一のレースと言っていいでしょう。賞金の低い欧州の中では1着賞金が約4.6億円と断トツです。

2位はブリーダーズカップクラシックです。2023年は20位タイと低調でしたが、2021年は2位、2022年は1位と、こちらはダートの世界一のレースと言っていいでしょう。1着賞金が約4.6億円と北米で最高賞金のレースです。

距離別に見ると、Lコラム(2101m~2700m)はトップ43のうち9レースしかありませんが、トップ10では6レースを占めています。凱旋門賞、「キングジョージ」、ドバイシーマクラシックジャパンカップ有馬記念宝塚記念ブリーダーズカップターフ日本ダービーコロネーションカップがトップ43にランクインしています。日本のレースが4つ、英国が2つ、アメリカ、フランス、UAEがそれぞれ1つとなっており、このカテゴリーの日本のレースの充実ぶりがわかります。

Iコラム(1900m~2100m)がトップ43のうち17レースと最多で、高い順にブリーダーズカップクラシック、愛チャンピオンステークス天皇賞(秋)チャンピオンステークスインターナショナルステークスエクリプスステークス仏ダービープリンスオブウェールズステークスコックスプレートケンタッキーダービー香港カップ大阪杯クイーンエリザベス2世カップドバイワールドカップトラヴァーズステークス皐月賞、香港ゴールドカップがランクインしています。英国のレースが4つ、アメリカ、日本、香港がそれぞれ3つ、オーストラリア、アイルランド、フランス、UAEがそれぞれ1つと広く各国で大レースが行われています。

Mコラム(1301m~1899m)はトップ43のうち14レースで、高い順にジャックルマロワ賞、ホイットニーステークス、メトロポリタンハンデキャップ、クイーンアンステークス香港マイルサセックスステークス、スチュワーズカップクイーンエリザベス2世ステークス安田記念ロッキンジステークスマイルチャンピオンシップムーランドロンシャン賞チャンピオンズマイルマカイビーディーヴァステークスがランクインしています。英国のレースが4つ、香港が3つ、アメリカ、フランス、日本がそれぞれ2つ、オーストラリアが1つとなっています。

Sコラム(1300m以下)はトップ43のうち3レースで、高い順にブラックキャビアライトニング、ヴィクトリアレーシングクラブステークス(ダーレーチャンピオンズスプリントまたはスプリントクラシック)、TJスミスステークスとオーストラリアの独壇場です。なお、芝の高額賞金レース世界一のジ・エベレストは、GⅠではないのでランクインしていませんが120.75で15位に相当し、オーストラリアで1位かつSコラムで1位に相当します。

Eコラム(2701m以上)は1つも入っていませんが、英国のゴールドカップとグッドウッドカップ、日本の天皇賞(春)菊花賞が上位です。

国別に見ると、トップ43のうち、英国が10レース、日本が9レース、アメリカと香港がそれぞれ6レース、オーストラリアが5レース、フランスが4レース、UAEが2レース、アイルランドが1レースとなっています。

日本のレースはジャパンカップが5位にランクインしました。2023年には126.75で世界一になりましたが、この数値は直近10年でも2022年のブリーダーズカップクラシックと並んで世界最高値です。

ジャパンカップに続くのが、天皇賞(秋)有馬記念宝塚記念で少し間が空いて、日本ダービー安田記念大阪杯マイルチャンピオンシップ皐月賞です。大阪杯は、近年ドバイや香港などの海外に向かう馬が多くなったため低くなっています。マイルは、長距離や中距離と比べると日本馬のレベルが高くないことから、レーティングが低めです。

3歳限定戦は仏ダービーケンタッキーダービー日本ダービートラヴァーズステークス皐月賞がランクインしています。仏ダービーは4年前まではそこまで高くありませんでしたが、直近3年は非常に高くなっています。

ダートはアメリカの5レースとドバイワールドカップしか入っていません。これはいくつか原因がありますが、アメリカの馬のレーティングが低めであることが最大の要因だと思います。

牝馬限定戦はランクインしていませんが、トップはブリーダーズカップフィリー&メアターフで僅差でこれに続くのがブリーダーズカップディスタフです。欧州の強い牝馬は牡馬混合戦にも出走しますし、牝馬限定GⅠがたくさんあるので、出走馬が分散してレースレーティングがそれほど高くなりませんが、アメリカのダート牝馬は、かなり強くてもブリーダーズカップクラシックに向かうのは稀で、ほとんどがディスタフを目標にするので、レベルが高くなります。フィリー&メアターフもアメリカの芝中長距離の牝馬のほとんどが目標にするレースであり、かつ欧州馬や日本馬が出てくるので、高いレーティングを獲得しています。

最後に2023年単年度のトピックもいくつか載せておきます。

ジャパンカップが2014年以来となる1位で、単年度のレースレーティングで表彰されるようになった2016年以降、日本のレースとして初の1位(これまでの最高は2020年のジャパンカップの3位)

・8位までに日本のレースが4つ

・世界のトップ100GⅠに入った日本のレースは15レースで、2020年の14レースを上回って過去最高

フェブラリーステークスは初のトップ100入り。日本のダートGⅠが3つともトップ100入りしたのも初めて

東京大賞典は2017年以来のトップ100入り

ヴィクトリアマイルが日本の牝馬限定レースとしては2020年の同レース以来2度目となるトップ100入り

・日本のクラシックはダービーと菊花賞の55位が最高。2018年以来の低い順位

・スプリントGⅠは3年連続でどちらもトップ100に入れず