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テーオーケインズのレーティングは120【チャンピオンズカップ2021】

(2022年4月10日追記)
2022年1月に2021年のレーティングの確定値が公表され、以下の通り各馬1ポンドずつ上方修正されました。ダートで120はクロフネの125に次ぐ歴代単独2位の非常に高いレーティングです。
2021年12月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1着 120 テーオーケインズ
2着 108 チュウワウィザード
3着 106 アナザートゥルース
4着 106 インティ

以下は2021年12月11日の記事です。

チャンピオンズカップの公式レーティングが公表されました。
1着 119(116) テーオーケインズ
2着 107(116) チュウワウィザード  6
3着 105(109) アナザートゥルース 3/4
4着 105(111) インティ      クビ
※括弧内はプレレーティングです。

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りです。
2020年 117 チュウワウィザード
2019年 118 クリソベリル
2018年 118 ルヴァンスレーヴ
2017年 117 ゴールドドリーム
2016年 117 サウンドトゥルー
2015年 113 サンビスタ
2014年 117 ホッコータルマエ
2013年 116 ベルシャザール
2012年 117 ニホンピロアワーズ
2011年 119 トランセンド

予想より概ね1ポンド低い結果となりました。1800mは1600mと同じく1馬身で2ポンド差なので、テーオーケインズを119と決めた後、チュウワウィザードは6馬身差(12ポンド差)なので107、インティは4分の3馬身差(1.5ポンド差)+クビ差(0.5ポンド差)なので105、アナザートゥルースは105も106もありですが今回は105というふうに決められたと思われます。

日本の芝馬は海外で実績を重ねることで高いレーティングをつけることが海外のハンデキャッパーに許容されるようになっていきましたが、ダート馬はそれほど海外で実績を挙げていないのでレーティングが頭打ちになっています。

チャンピオンズカップの勝ち馬のレーティングは117前後と相場が決まっており、かなり強いと評価されたルヴァンスレーヴとクリソベリルだけ118で、それ以外の勝ち馬はずっと117が続いています。

日本ダート史上最高はクロフネの125で、2位は119のカネヒキリトランセンドホッコータルマエ、クリソベリルです。

つまり、テーオーケインズの119は、クロフネという別格の馬を除くと極限の数値です。なお、チャンピオンズカップ勝ち馬としては単独1位、前身のジャパンカップダートを含めると、クロフネに次いでトランセンドと並ぶ2位タイとなります。

今年はブリーダーズカップディスタフドバイワールドカップで日本のダート馬が実績を残したのと、テーオーケインズの勝ち方が異次元だったことから、クロフネ以来の120以上が出ると期待していたので、119に留まったのは残念です。

アナザートゥルースが東海ステークス2着で109を獲得しており、今回はそれ以上のパフォーマンスだと思うので、109以上つけたいところですが、105に留まりました。着差が大きい場合には往々にしてあることで、特にアメリカのダートは着差がつきやすいので、負けた馬のレーティングがプレレーティングよりかなり低くなることがあります。

日本のダート馬に119までしかつけられないのは、アメリカのダート馬のレーティングが欧州馬と比べて低いのも原因だと思います。

ダート馬のレーティングは、アメリカのダート馬と整合させる必要がありますが、今年のダート馬で120と言えば、デビューから4連勝後にサウジカップ2着を最後に引退したシャーラタン、アレンジャーケンスステークスでライフイズグッド(ブリーダーズカップダートマイルで圧勝して123を獲得)に勝ったGⅠ3勝馬ジャッキーズウォリアー、ケンタッキーダービー2位入線でハスケルステークスを勝ったマンダルーン、プリークネスステークストラヴァーズステークスで2着のミッドナイトバーボンがおり、テーオーケインズがこれらの馬と同列とまで言えるかと言うと自信はありません。

テーオーケインズはサウジカップの優先出走権を得ました。チュウワウィザードはサウジカップ惨敗からドバイワールドカップ2着に巻き返しましたので、テーオーケインズもこのローテーションで行って、レーティング120以上のパフォーマンスを見せてほしいですね。

チュウワウィザード陣営もサウジカップに選出されればこのローテーションで行きたい(選出されなければ川崎記念からドバイワールドカップ)ようですし、マルシュロレーヌと3頭で行ってほしいところです。