海外競馬、レーティング

日本馬の海外遠征、レーティング、次走情報など

チャンピオンズカップ2021 予想レーティング

テーオーケインズはサウジカップドバイワールドカップでも好勝負が期待できるような圧倒的な強さでした。予想レーティングは以下の通りです。

1着 120(116) テーオーケインズ
2着 108(116) チュウワウィザード  6
3着 107(109) アナザートゥルース 3/4
4着 106(111) インティ      クビ
※括弧内はプレレーティングです。

過去10年の勝ち馬のレーティングは以下の通りです。
2020年 117 チュウワウィザード
2019年 118 クリソベリル
2018年 118 ルヴァンスレーヴ
2017年 117 ゴールドドリーム
2016年 117 サウンドトゥルー
2015年 113 サンビスタ
2014年 117 ホッコータルマエ
2013年 116 ベルシャザール
2012年 117 ニホンピロアワーズ
2011年 119 トランセンド

芝GⅠと違ってチャンピオンズカップは勝ち馬のレーティングが117前後と相場が決まっているので、例年は予想が簡単です。ただ、今年は高いレーティングがつくのではないかと思っています。

理由は2つあります。1つ目は、ブリーダーズカップティスタフやドバイワールドカップで日本馬が実績を残したことです。

短距離はドバイゴールデンシャヒーンサウジアラビアで、3歳はUAEダービーサウジアラビアアメリカでそこそこやれることは徐々に示しつつありましたが、今年はいよいよ中距離でも結果を残しました。

芝馬も海外で実績を重ねることで高いレーティングをつけることが海外のハンデキャッパーに許容されるようになっていきました。

ダート馬は海外での実績が足りなかったのでレーティングに事実上の天井がありましたが、今後は本当に高いパフォーマンスを見せた馬には高いレーティングをつけられる可能性があると思います。

2つ目は、テーオーケインズの勝ち方が本当に強かったことです。着差がつきにくい遅めのペースでドバイワールドカップ2着馬に6馬身差をつけたこと、中段から後方にいたチュウワウィザードに対して好位から上がり3ハロンで0.7秒も速く上がっていることから、異次元とも言える強さです。

では、どこまでつくかですが、日本ダート史上最高はクロフネの125です。ただ、クロフネは芝のGⅠも勝っていましたし、ダートで2戦2勝でどちらも圧倒的な着差とタイムを記録していました。テーオーケインズは出遅れたとはいえ前走で負けていますし、クロフネはやはり別格と考えるべきかと思います。

ダート史上2位は119のカネヒキリトランセンドホッコータルマエ、クリソベリルです。ルヴァンスレーヴとクリソベリルがこのレースを勝った時は118だったので118以上は確実ですが、今回は上記2つの理由からクロフネ以来の120台がつくと予想します。

アナザートゥルースが東海ステークス2着で109を獲得しておりできればそれ以下にはしたくないので、109と仮定して着差通り計算するとテーオーケインズは122となります。ただ、120台となると恐らくアメリカのダート馬やサウジカップとの比較が必要になると思います。

今年世界最高レートのニックスゴーが128で、ダートの2位はブリーダーズカップダートマイルを圧勝したライフイズグッドと、オーサムアゲインステークスを圧勝しブリーダーズカップクラシックで2着になったケンタッキーダービー馬メディーナスピリットの123です。

122はアメリカの3歳最強馬と目されていたエッセンシャルクオリティ、ドバイワールドカップ馬のミスティックガイド、サウジカップ時のミシュリフです。

121はホットロッドチャーリーのみで、この馬はメディーナスピリットやエッセンシャルクオリティあたりと差のない競馬をしていました。

120はサウジカップ2着のシャーラタン、アレンジャーケンスステークスでライフイズグッドに勝ったジャッキーズウォリアー、ハスケルステークスを勝ったマンダルーン、善戦マンのミッドナイトバーボンの4頭です(振り返ってみると今年のアメリカの3歳馬は怪我が少なかったのもあって粒ぞろいですね)。

アメリカの馬やサウジカップとの比較では123までは難しそうですが、122くらいまでならあり得るかなと思います。

ただ、日本馬が海外で活躍したと言っても、マルシュロレーヌのレーティングは116以下なので牝馬アローワンスを加えても120以下で、チュウワウィザードのドバイワールドカップのレーティングは116です。

また、ホットロッドチャーリー並みに強いのかと言われるとそこまでの自信はないので、テーオーケインズのレーティングは120とし、後は着差通りと予想しましたが、テーオーケインズにどこまでつくか楽しみで木曜日が待ちきれません。

テーオーケインズのレーティングが上がれば、帝王賞のレーティングも上方修正される可能性があります。今後のGⅠ格取得に向けて少しでも上がることを期待します。

最優秀ダート馬はマルシュロレーヌにすべきと思っていましたが、この勝ち方ならテーオーケインズでもいいかなと思っています。

テーオーケインズはサウジカップの優先出走権を得ました。チュウワウィザードはサウジカップ惨敗からドバイワールドカップ2着に巻き返しましたので、テーオーケインズもこのローテーションで行ってほしいですね。

チュウワウィザード陣営もサウジカップに選出されればこのローテーションで行きたいようですし、マルシュロレーヌと3頭で行ってほしいところです。