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【宝塚記念2020】クロノジェネシスのレーティングは121

(2022年4月13日追記)
2021年1月に2020年のレーティングの確定値が公表され、以下の通りクロノジェネシスが1ポンド上方修正されました。
2020年6月GⅠ 重賞競走・オープン特別競走レーティング JRA

1 クロノジェネシス  121
2 キセキ       115
3 モズベッロ     108
4 サートゥルナーリア 105
5 メイショウテンゲン 105

以下は2020年7月11日の記事です。

宝塚記念のレーティングが以下の通り公表されました

1 クロノジェネシス     120(115)
2 キセキ         6  115(120)
3 モズベッロ       5  108(112)
4 サートゥルナーリア  1 3/4 105(120)
5 メイショウテンゲン クビ 105(112)
※括弧内はプレレーティング

予想より4~5も低い数値となりました
クロノジェネシスはプレレーティングから5上がりましたが、それ以外は全馬プレレーティングより4以上も低い結果となり、クロノジェネシス以外は大きくパフォーマンスを落としたと見なされたことになります

モズベッロが日経賞2着の時の112より4も低いのは整合性がとれていないように思えますが、クロノジェネシスを上げすぎないように数値を抑制した結果、2着以下の馬が低くなってしまったのでしょう

どの馬のレーティングも過去につけられたレーティングと異なるのでいわゆる基準馬はおらず、全体のレーティングの水準は、クロノジェネシスの数値をどうするかというほぼ1点(とキセキに120は現段階ではつけ過ぎとの判断)で決めたと思われます

道悪適性や展開に左右される面が大きかったことに加えて、最近凡走を繰り返していたキセキと人気薄のモズベッロが2着、3着に入ったことで、キセキに昨年の宝塚記念と同じ120をつけるべきではないのではないか、クロノジェネシスもこの1走だけでいきなりオルフェーヴルの127やリスグラシューの121までつけるべきではないと判断したのでしょう

当該レース内における各馬のレーティング差は(少なくとも2着馬以下は)着差と斤量と距離によってほぼ自動的に決まり、馬場状態や展開による着差のつきやすさは考慮されませんので、今回のように全馬バテバテのレースではレーティング差がつき過ぎてしまいます

レーティングは恣意性が排除され客観性には優れていますが柔軟性に欠けるためどうしても他のレースとの整合性を取ろうとするとどこかで辻褄が合わない部分が出てきます

今回で言えばモズベッロは112以上つけたいですがそうするとクロノジェネシスが124以上になり、後で振り返ると過大な数値になってしまうかもしれないという、あちらを立てればこちらが立たずという状態になることが往々にしてあります

120以上の高いレーティングは海外のハンデキャッパーとの合議事項ですし、今後何十年の歴史に残ってくるので、モズベッロの過去のレーティングとの整合性を多少無視してでも、クロノジェネシスのレーティングの過去の勝ち馬や他の馬とのバランスを重視したものと思われます

直近10年間の勝ち馬のレーティングは以下の通りなので、ゴールドシップ並にはつけられると一旦は判断したのかなと思いますが、上位3頭の秋のレース次第では上方修正されることもあり得ます

2019 リスグラシュー 121
2018 ミッキーロケット 119
2017 サトノクラウン 122
2016 マリアライト 116
2015 ラブリーデイ 120
2014 ゴールドシップ 124
2013 ゴールドシップ 124
2012 オルフェーヴル 127
2011 アーネストリー 121
2010 ナカヤマフェスタ 120

アーモンドアイが124ならもっとつけてもいいんじゃないかという強い勝ち方でしたが牝馬の120は相当高い数値です

オーストラリア遠征もコロナで難しそうですしクロノジェネシス天皇賞・秋エリザベス女王杯から有馬記念あたりでしょうか

海外遠征が見られないのは残念ですがその分国内レースが充実するのでそれはそれで楽しいですね
今年の春はレベルの高いレースで強い馬が強い勝ち方をするレースが多く見られて満足度が高かったです
特に最後の安田記念帝王賞宝塚記念は良かったですね

昔と比べて故障が少ない気もしますし牝馬古馬になっても活躍するので層が厚くレベルの高いレースが増えた気がします
今年は特に非ノーザンファームの3歳馬が活躍してさらに層の厚さが増しましたね

秋も3歳牡馬、牝馬、中長距離、短距離、ダートと各路線ともに非常に楽しみです